爪の役割とは?
誰の手足にもある爪、なんだか不思議な存在ですよね。しかし、爪はただ存在しているのではなく、私たちの体を守るために存在しているのです。
それでは早速、爪の構造と役割についてご紹介しましょう。
爪の構造
爪は、何でできているのでしょうか?
『硬いからホネ?カルシウム?』と勘違いされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は爪は皮膚の一部。爪は髪と同じケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されているのです。
また、爪は髪のようなしなやかさがなく硬いですが、それは、指先の角質の一部が硬くなって爪に変化しているからです。
尚、爪の構造は内側から「爪母」「「爪上皮」「爪半月」「爪甲」となっており、爪の内側の皮下組織は「爪床」と呼ばれ、爪の成長に必要な栄養成分や水分を補充する役割を担っています。
そのうちの「爪母」と「爪床」は皮膚の内部に隠れているため外部からは確認できません。
なお、「爪床」には血管や神経が通っているため、この部分がダメージを受けると出血が見られることがあります。
子供のころ、爪の根元にある白い部分「爪半月」が広い方が健康という話を耳にしたことはありませんか?
実は、あの白い部分は作られたばかりの水分を多く含む爪が見えているものです。半月の大きさは生まれつきの場合が多く、健康状態とは無関係です。ある人もない人もいますが、爪母の中で甘皮に覆われていない部分なので、見えるか見えないかは甘皮の位置で決まります。
爪の役割
手の爪と足の爪は、それぞれに外部から受ける刺激を緩和する役割や、指先の形を整える役割を持っていますが、手の爪と足の爪では、それぞれに異なった役割を持っているのです。
手の爪の役割
あまり知られていませんが、指の骨は爪の半分程度の長さしかありません。しかし、手の指先は日常生活の中で頻繁に使うため、指先を保護する爪が必要です。
では、手の爪がなかったら、どのようなことが起こるのでしょうか。
まず、指先には骨がないため力が入らず、細かいものをつかめなくなります。
また、爪があることで指先の感覚が鋭くなり、ものに触れた際の熱い、冷たい、硬い、柔らかいなどの感覚を脳に伝わりやすくなります。
さらに、手の爪には衝撃を受けた際のクッション材にもなっているのです。
細かいものをつかめない、指先の感覚がわからないなどという状況になったら、生活自体に支障をきたすことになるでしょう。
また、爪というクッション材がなければ、パソコンのキーボードを打てない、スマホ画面をタップした際の指先が痛いなど、困った状況にもなるでしょう。
つまり、手に爪がなければ、生活のいたるところで不便が生じるということなのです。
なお、手の爪が伸びるスピードは1日でおよそ0.1mmだといわれていますが、子供の爪は早く伸び、高齢になるほど伸びるスピードは緩やかになります。
また、冬より夏の方が早く伸びる、よく使う指ほど早く伸びるなど環境により成長も様々です。
1日でおよそ0.1mmということは、30日(1か月)で3mmです。つまりは、手の爪が完全に生え変わるには、6ケ月程かかるということになります。
足の爪の役割
足を前に踏み出すときには、足先にグッと力が入りますよね?そしてこのときには、足の爪がしっかりと体重を支えてくれているのです。
つまり、足の指に爪がなければ足先に力が入らず、思うままの歩行が困難になるということです。
なお、足の爪が伸びるスピードは手の爪の約半分のスピードだといわれていますが、手の爪と同様に、伸びるスビートについては個人差があります。
まとめ
今回は、爪の構造や役割についてご紹介してきました。爪は大切な役割を担っているため、常に健康な状態を保っておきたいものです。そしてその対策として役立つのが爪のお手入れ(=地爪ケア)なのです。
爪の形を整え、保湿することで折れにくく健康的な爪が生えてくるようなりますよ♪
爪が不健康な状態になると生活に支障をきたすリスクが高まりますので、ぜひこちら記事を参考にしていただき、健康で丈夫な爪を目指してくださいね。